「逆張り」 vs「順張り」、投資初心者におすすめの戦略はどっち?

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株式投資を始めると、「逆張り」と「順張り」という言葉をよく目にします。

どちらも有名な投資スタイルですが、意味や使いどころを正しく理解できている初心者は意外と少ないものです。

本記事では、逆張りと順張りの違いをわかりやすく解説したうえで、投資初心者におすすめの戦略はどちらなのかを一緒に考えていきましょう。

株式投資の知見を磨き、自分に合った投資スタイルを見つけるための参考にしてみてください。

「順張り」とは?流れに乗るスタイル

順張りとは、すでに株価が上昇(または下降)しているトレンドに乗って売買する手法です。

たとえば、ある銘柄が連日高値を更新していて、「この勢いはしばらく続きそうだ」と判断したときに買いを入れる。これが順張りの典型的なパターンです。

逆に、下落トレンドに入った銘柄に空売りを仕掛けたり、所有する銘柄を売却する場合も「順張り」と言えます。要するに、「流れに逆らわず乗る」スタイルです。

順張りのメリット

☑トレンドに乗って利益を伸ばしやすい
☑買った直後に上昇する可能性が高く、心理的に安心
☑テクニカル分析と相性が良く、チャートを根拠に判断しやすい

上手く流れに乗ることで、より大きなリターンをローリスクで狙えるのも順張りのメリットと言えます。

順張りのデメリット

☑上昇がピークに達した直後に買ってしまうと、高値掴みになりやすい
☑エントリーポイントの見極めが重要

トレンドに乗っても、必ずしも安心とも言い切れません。売買のタイミングを誤ると思わぬ損失を被る可能性もあるため注意が必要です。

「逆張り」とは?割安・反発狙いのスタイル

逆張りとは、株価が下がっているタイミングであえて買いを入れ、反発を狙う手法です。

たとえば「急落して売られすぎた銘柄は、いずれ反発するだろう」と判断し、安くなったところで仕込むという考え方です。

逆張りは、「市場の過剰反応や心理的なゆがみ」を狙う投資スタイルと言えるでしょう。

逆張りのメリット

☑割安な株を安値で買える可能性がある
☑他の投資家が悲観的になっている中で買えるため、反発時の利益が大きい

「株を安く買って高く売る」という観点で考えると、割安銘柄をより安価に買えるチャンスもあると思います。

逆張りのデメリット

☑下落が止まらず、ナンピンを繰り返して損失が拡大するリスクあり
☑分析力や精神的な強さが求められる
☑初心者にはタイミングの判断が難しい

逆張りはより大きなリターンを狙える一方で、大きな損失リスクも含みます。冷静な判断力と的確な分析が要求されます。

【結論】投資初心者におすすめなのは「順張り」

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結論から言えば、初心者には順張りの方が圧倒的におすすめです。理由は以下の通りです。

①成功体験を得やすい

順張りは「上昇トレンドの中で買う」スタイルのため、買ってすぐに株価が上がる場面が多く、初心者でも利益を得やすい傾向があります。

成功体験を積みやすいことで、投資へのモチベーションも続きやすくなります。少額であっても、利益確定の経験は大切です。

②分析がシンプル

順張りは、テクニカル指標やチャートパターンで比較的明確にトレンドを判断できるため、投資判断に必要な情報がシンプルです。

たとえば「移動平均線より上にある」「出来高が伴っている」といった視点で判断できます。

③感情に流されにくい

逆張りは「落ちているナイフをつかむ」ような行動になりがちで、メンタル的に苦しい時間が長く続く場合もあります。

順張りであれば、上昇局面で買うため、ポジティブな雰囲気で投資を進めやすいという利点も初心者にとっては大きい要素です。

「順張り=安全」ではない。エントリーのタイミングが重要

順張りは初心者向きとはいえ、「とにかく上がっている株を買えばいい」というわけではありません。

むしろ、すでに急騰しているタイミングで飛び乗ると、高値掴みになるリスクもあります。

そこで大事なのが、「押し目を狙う」という考え方です。

上昇トレンドのなかで一時的に調整が入ったとき(=価格が少し下がったタイミング)を見計らって買うことで、リスクを抑えながら順張りを実践できます。

逆張りをやりたい人は、まず「理由」を持とう

レポートを分析
逆張りを魅力的に感じる人も少なくありません。「安く買って高く売る」の理想形だからです。

しかし、株価が下がっている理由が一時的なものでない場合、反発せずにそのまま下落し続けることも多々あります。

理由がなかったり、感覚的な逆張りは投資ではなくギャンブルに等しいです。

そのため、逆張りをするときは、「この株がなぜ売られていて、いつ回復すると考えるのか?」という根拠を持つことが不可欠です。

また、逆張りには「損切りルール」を事前に決めておくことが必須です。損失が出ても冷静に対応できるかどうかが、逆張り成功のカギを握ります。

自分に合うスタイルはどっち?タイプ別に見てみよう

どちらの戦略が合っているかは、人それぞれの性格や投資スタンスによって異なります。以下のようなタイプ診断を参考にしてみてください。

順張りが合っている人

☑勢いのある株に乗るのが好き
☑感情に流されず、チャートに従って機械的に判断できる
☑わかりやすい指標をもとに行動したい

逆張りが合っている人

☑人と違う視点でチャンスを見つけたい
☑一時的なパニックや売られすぎに冷静に対応できる
☑分析や企業研究が好きで、下落の原因を見極められる

【まとめ】初心者はまず順張りで経験を積もう

逆張りと順張り、どちらにも魅力とリスクがありますが、初心者にはまず順張りで基本的な分析力と相場感を身につけた方が無難です。

相場の流れに乗ることで、比較的安全に投資経験を積みやすく、自信をつけることにもつながります。

そのうえで、「もっと柔軟に立ち回れるようになりたい」と感じたときに、逆張りのテクニックを学ぶのが理想的なステップです。

投資スタイルに正解はありませんが、正しい学びと判断軸を持つことが、どんな戦略を選ぶにしても儲けるためには必要不可欠と言えます。

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