借金に強い企業こそ儲かる!財務健全性で選ぶ“安心株”の見極め方

分析 ブログ

株式投資で安定的に利益を得たいなら、業績だけでなく企業の財務体質もチェックすることが不可欠です。

どんなに売上が伸びている企業でも、財務が不安定だと経営リスクが高く、株価も不安定になりがちです。

今回は、企業の財務健全性を判断する際に注目すべき自己資本比率と有利子負債比率を中心に、なぜ財務健全性が重要なのか、どのように調べればよいのかを解説します。

財務健全性を素早く、正しく判断できるようになることで、投資に限らずビジネスにおいての会社選びにも活きてくるでしょう。

投資・ビジネスの知見を磨きたい方はぜひご覧ください。

今話題の株式投資講座

財務健全性が重要な理由

財務健全性が重要である具体的な理由について深掘りしてみましょう。

その①倒産リスクの低減

企業が倒産する要因のひとつに「過剰な借入金」があります。借金が多すぎると、景気後退時や金利上昇時に利息の支払い負担が重くなり、資金繰りが厳しくなります。

財務が健全な企業であれば、こうした外部要因によるリスクに強く、長期的に安定した経営を続けられる可能性が高いです。

その②不況時でも柔軟な経営が可能

手元資金が潤沢で借金が少ない企業は、不況時でも投資を継続したり、新規事業を立ち上げたりと、攻めの経営ができます。

逆に借金依存度の高い企業は、まず返済や金利支払いを優先せざるを得ず、成長のための投資に回せる資金が限られてしまい、その後の成長スピードも鈍化する可能性が高いといえるでしょう。

その③株主還元(配当・自社株買い)につながりやすい

財務に余裕がある企業は、株主への配当や自社株買いといった還元策を積極的に行いやすくなります。

これにより株価の下支え効果が生まれ、投資家にとって安定したリターンを得やすい銘柄となります。

見るべき主要指標

詳細を分析するイメージ
財務健全性を見極めるために役立つ2つの指標について紹介します。

自己資本比率

自己資本比率は、企業がどの程度「自己資本(返済不要の資金)」で事業を行っているかを示す指標です。

計算式:自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)
目安:40%以上

自己資本比率は一般的に40%以上あれば安定した財務体質とされます。ただし、業種によって目安は異なり、製造業や銀行業などは資産構造が特殊なので一概には比較できません。

有利子負債比率

有利子負債比率は、借入金や社債など利息の支払いが必要な負債の割合を示します。

計算式:有利子負債比率 = 有利子負債 ÷ 自己資本 × 100(%)
目安:100%未満

100%未満であれば自己資本に対して過剰な借入をしていないと判断できます。理想は50%未満、さらに低い企業は財務が非常に安定しているといえます。

今話題の株式投資講座

財務健全性はどうやって調べる?

決算短信・有価証券報告書

企業の財務データはすべて公開されています。特に貸借対照表(バランスシート)を見れば、自己資本比率や有利子負債比率を計算できます。

初心者の方は、直接計算するのが難しい場合でも、決算短信や四季報に主要な財務指標がまとめられているので便利です。

株式情報サイトを活用

Yahoo!ファイナンス、IR BANK、四季報オンラインなどのサイトでは、自己資本比率や有利子負債額がすでに計算済みで掲載されています。

また、複数年の推移もグラフで表示されるため、一時的に悪化していないか、安定しているかを簡単に把握できます。

財務健全性の高い企業例

グラフ

生活必需品・インフラ関連

例えば、電力会社やガス会社などのインフラ関連企業は安定したキャッシュフローを持つケースが多く、財務基盤も比較的安定しています。

また、大手食品メーカー(例:明治ホールディングス、キユーピー)なども安定した売上と財務体質を併せ持つことが多いです。

キャッシュリッチ企業

ITやサービス系で借金をほとんどせず、自社の利益で成長してきた企業(例:任天堂、キーエンス)は、自己資本比率が高く、倒産リスクが極めて低いとされています。

このような企業は株価変動の下値が堅い傾向があり、長期投資家から人気です。

注意点:借金があるからダメというわけではない

借入金が多い=危険という単純な判断は必ずしも正しくありません。

例えば、鉄道会社や不動産会社は資産を持ち、安定的な収益を上げているため、ある程度の借金を抱えていても問題ないケースがあります。

重要なのは、借入金を適切にコントロールし、返済能力があるかどうかです。

また、自己資本比率が極端に高い(70〜80%以上)企業は、安全性は高いものの成長投資を控えている可能性もあります。

投資家として安定的に儲けるためには、安定性と成長性のバランスを見極めることが大切です。

まとめ

☑財務健全性は株式投資のリスク管理に直結する重要要素。
☑自己資本比率40%以上、有利子負債比率100%未満をひとつの目安にする。
☑財務が安定している企業は倒産リスクが低く、不況時でも柔軟な経営が可能。
☑借入金が多い業種もあるため、業種特性や返済能力も合わせて判断することが大切。

財務健全性は、短期売買ではあまり注目されないこともありますが、中長期投資でのリターンを安定させるための土台となります。

銘柄選定の際には、ぜひ財務面もチェックする習慣を取り入れてみてください。

いま注目の株式投資講座

初心者向けの株式投資講座に参加することも、一番初めの基礎やルールを効率よく身に着けるには有効な手段です。

最近ではかつてYahoo!ファイナンスで2年連続MVPを受賞した投資家である熊谷亮さんが教える「The・R」という講座が注目を集めています。

熊谷亮さんは「投資の達人株価予想」で驚異の76連勝を誇っており、今現在も多くの顧客に投資助言を行っている実力者です。

以下から詳細を確認することができます。

The・Rの詳細を確認してみる

コメント

タイトルとURLをコピーしました